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Channel: 建築・アート・デザインをめぐる小さな冒険
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[建築][小話]製図室にて

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[小話]ウロボロスの書

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[建築][アート][小話]看板建築を描くことについて

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儀式的なもの〜日本人における「型」の意味

先日、友人と会話していた時に「男の職場」と「女の職場」の違いが話題になった。例えば、連休なんかで久しぶりに職場に戻った時の「お土産」に対する意識が全然違うという。僕の属している建設業は「男の職場」だからか、お土産なんてもらえたってもらえなくたってどっちでも良いという雰囲気がある。ところが「女の職場」ではそうではない。一人でもお土産を配り損ねたら、「なんで人数分買って来ないの?」と始まるのだ。別にお土...

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ハンガー掛けを作ったこと

今月、新しい部屋に越してきました。都心からアクセスも良く、家賃も法外に安いのが嬉しいところです。ところが新居で一番困ったのは服の置場。新しい部屋は収納が十分になくクローゼットもハンガーラックを持っていないので、適当なものがないかと探していたんですが、市販のものは高いのなんのって。やはり量は掛けたいしそれなりの耐荷重も必要なのですが、市販のものは平気で5桁の金額を叩き出してきます。建築やデザインを生業...

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廃墟について

ピラネージ作『ローマの遺跡群』先日、日本の産業革命遺産として軍艦島などがUNESCOの世界遺産として登録されたというニュースを知った。世界遺産に認定されれば、維持管理のために「世界遺産基金」から補助金が支給される。建築物や土木構造物などの人工物は建っている限り維持管理コストがかかるため、管理者側からしたら世界遺産認定のメリットは高い。加えてその建造物の認知度が上がり、世界各国から観光客が訪れるように...

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広尾の教会(21世紀キリスト教教会)に行ったこと

昨日は2014年に広尾に完成した安藤忠雄氏設計の私設教会、「21世紀キリスト教教会」に行ってきました。閑静な住宅街の奥にひっそりと存在する、二等辺三角形プランと直角三角形の開口部が強い印象を放つ教会です。外壁は安藤建築のイコンともなっているRC打放しかつピン角というアグレッシブな仕様は相変わらずご健在。...

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面と線についての覚え書き

半年くらい前に国立新美術館でやっていた「ルーブル美術館」展と、サントリー美術館での「若冲と蕪村」展を同日に観たことを思い出したんだけど、その時に西洋絵画と日本の絵画の根本的な対象に対する認識の違いというものに気づいたので、少々考察を加えながら書き綴ろうと思う。結論を端的にいうと、西洋は「面」、日本を含む東洋は「線」の文化なのではないかということ。ここで「西洋」「東洋」という大雑把な括りは、本来なら厳...

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ニューヨークの建築、アートめぐり(1,2日目)

2015年12月31日〜2016年1月6日まで、ニューヨークに建築とアートを求めて旅行をした。年末はロシア・トルコ間で折衝があり、パリでISISによる同時テロが発生したりと国際情勢が不穏な中での旅だったので、同行する妻との約束事として①18時以降出歩かない ②年越しのタイムズスクエアやコンサートホールなど人が集まるところはできるだけ避ける...

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ニューヨークの建築、アートめぐり(3日目)

3日目は僕と妻の共通の友人で、ボストンに住むきょうこ氏とノイエ・ガレリエにて合流する予定となっていた。ノイエ・ガレリエの開館時間は11時、それまでの間、ホテルからグランドセントラル駅まで街を歩くことにした。Seagram Building / Mies van der Rohe, Philip Johnson (1958)...

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ニューヨークの建築、アートめぐり(4日目)

4日目はきょうこ氏とエンパイアステートビルの前で待ち合わせたが、僕らも彼女も遅刻してしまい、エンパイアステートビル展望台の列で合流することになった。「待ち合わせに間に合わない」と慌てていた妻も、相手の方が遅れるとわかり余裕が出たのか、スタバでカフェラテを購入。冷えた手を温めながら、僕らは建物へのんびり歩いていった。Empire State Building / Shreve, Lamb &...

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ニューヨークの建築、アートめぐり(5日目)

ニューヨークの朝は寒い。特にこの日は最低気温が-10℃とかなり冷え込み、外に出ると風が吹き付け、思わず手をポケットに引っ込めた。ニューヨークはこの日から始業する企業も多く、朝の人通りも多かった。僕らはPark Avenueを通ってGrand Central駅まで歩き、そこから6番線に乗りBrooklyn Bridge - City...

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ニューヨークの建築・アートめぐり(6日目)

ステファヌ・マラルメは「世界は一冊の書物に到達するために存在する」と言ったが、マンハッタンの章は数ページほど書き足さなくてはならない。と言いたくなるほどNYの建築とアートにどっぷり浸かった旅行もいよいよ最終日。日本に帰りたくない、仕事したくない、と駄々をこねても始まらないので、手始めに朝5時に起き、ホテルの部屋の実測をした。旅行などでホテルに泊まるときは、吉村順三だったか清家清(忘れた)に倣い、その...

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補章:「旅行の設計」のすすめ

今回の5泊7日間のNY旅行では安全かつ貪欲にアートと建築に触れ合うというコンセプトのもと、普段の旅行以上に綿密なスケジュールを組む必要があった。というのも、昨年の夏に行ったシンガポールでは、スケジューリングの甘さからリベスキンドのにょろにょろレジデンスや伊東豊雄氏の緑化ビルを見逃すなど苦い経験をしたのと、不穏な国際情勢のなかでの渡米に不安を抱く両親を安心させるという2つの目的があったためだ。そうした...

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伝説の論文

この話は僕が見聞きした事実に基づいているが、インターネットという媒体の都合上、論文著者の名は一部改変していることをあらかじめお断りしておく。僕がその論文のことを知ったのは学位論文執筆中の2011年、当時アルバイトで出入りしていた某設計事務所の社員で、僕の所属していた研究室OBでもあるA氏に論文のことで相談していた時のことだ。「河西建雄さんって人の論文、知ってる?」...

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千葉日帰り建築めぐり

「ホキ美術館に行きたい」動機はいたってシンプルだ。千葉市には社会人を始めて2年ほど住んでいたが、日々の仕事に忙殺され建築見学もろくにしないまま慌しく去ってしまった。しかしホキだけは見なければ建築に関わる者として恥ずかしい、そんな勝手な思いこみが日増しに強くなり、この間の連休を利用してようやく行くことにした。せっかく遠くに行くならその周辺の建築も見て回りたいというもの。そんなわけで今回も「旅行の設計」...

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「ガリガリ君値上げCM」の反響に対する違和感

SNS上で、とあるCMが話題を呼んでいる。ガリガリ君「値上げ篇」(60秒)なるほど、こんなやり方で値上げを宣言するとは面白い、と思ったが、どうも多くの人は純粋にこの態度について「賞賛」しているようだ。ガリガリ君値上げに、社員全員で謝罪!誠意がスゴイと大絶賛 −grapeeガリガリ君、社員総出の「お詫びCM」が大反響 「値上げ」逆手に動画再生10万回超える...

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台東区近代寺院散策 〜 妙経寺・善照寺・松源寺

週末に散歩がてら台東区にある寺を3つほど回ってきた。寺といっても戦後に建築家の手によって建てられた近代建築で、全てRC造のものだ。これらは新御徒町駅から徒歩圏内で、穏やかな気候の中、ぶらぶら散歩するにはちょうど良かった。妙経寺 / 川島甲士...

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ガンダム建築

「機動戦士ガンダム」を知っているだろうか。かれこれ30年以上続くアニメーションのシリーズで、内容は知らなくても名前くらいは聞いたことがあると思う。僕は「ガンダム」が結構好きだ。もっと言えばシリーズ全体、外伝的な小作品、小説や漫画も含めたコンテンツに中学、高校とどっぷり浸かり、プラモデルも相当な数を作るくらいには好きだ。作中では「モビルスーツ」と呼ばれるロボットに人が搭乗して戦うのだが、ハイテクなのに...

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阿佐ヶ谷書庫に行ったこと

5月某日、堀部安嗣氏設計による「阿佐ヶ谷書庫」(2013)の内覧会に行ってきた。今回は外観・内観ともに撮影不可という制約があったが、この建築の詳細は『書庫を建てる 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト』(松原隆一郎・堀部安嗣,2014,新潮社)につぶさに記録されているので、そちらを参照されたい。書庫を建てる:...

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